一般社団法人
日本細胞生物学会Japan Society for Cell Biology

Vol.16 May & June (1) 『CSFニュース【1】』

中野 明彦 (CSF編集委員長)

 このメール版会報を利用し, CSF編集委員長より日本細胞生物学会の会員の皆さまにときどきお知らせをさせていただくことにしようと思います。今回は,2004年度のインパクファクターの発表,CSF Online版の最新の状況とOnline投稿システムの準備状況について,そしてCSF論文賞の決定についてのニュースです。

CSFのインパクトファクター2004

 ISIのインパクトファクター(IF)の2004年版が発表になりました。CSFのIFは2.932です。2002年の0.872,2003年の 1.664からさらに大幅な上昇となりました。永田前編集委員長の時代からの努力が反映され,またさらに最近の一連の改革の効果が現れてきているのではないかと思います。審査をしている側からも,確実に論文の質が向上している手ごたえを感じています。今後がますます楽しみになりました。

CSF Online版の最新の状況

 先に号外でお知らせいたしましたように,冊子体を廃止して完全電子化を実施した CSFの第1号論文が,6月13日に公開されました。全会員に対するお知らせメール(alert)も翌日にJ-STAGEより配信されましたのでお気づきになったことと思います。

 J-STAGE上のCSF Onlineはどんどん進化を続けています。最近では,米国の大手検索システムであるCrossRefよりJ-STAGEへのフォワードリンクが行われるようになりました。CrossRefに登録されたジャーナルで引用されるとCrossRefのマークがつき,引用した論文にもただちに飛ぶことができます。被引用率は非常に高いようですのでぜひご確認ください。

 また, J-STAGEの統計データによりますと,CSFへのアクセスは,昨年掲載論文数が少なかったにもかかわらずコンスタントに高いレベルを維持しています。とくに大きな特徴は,海外からのアクセスがトータルの80%以上を占めるということで,国際的な注目度が群を抜いて高いことを示しています。アクセス数を国別に調べると,1位は米国,2位は欧州,3位にようやく日本が入ります。

Online投稿システムの準備状況

 CSFの完全電子化に伴い,論文の投稿と審査を全てオンラインで行えるシステムの導入を進めています。JST/J-STAGE/アトラスの全面的なご協力をいただき,この秋にはスタートできる目処が立ちました。大宮大会で開催された編集委員会においては,開発中のシステムのデモンストレーションを行いました。その席で交されたさまざまな意見を取り入れて,使いやすいものができるだけ早く利用できるよう,努力を進めていきます。

 このシステムが動き始めるまでは,従来の紙での投稿ももちろん受け付けますが, e-mailにPDFファイルを添付していただく形での投稿を歓迎しています。どうぞ奮ってよい論文を編集事務局 csf@nacos.com までお送りください。

CSF論文賞

 5月21日に,2004年度のCSF論文賞(CSF Award)の選考委員会が開かれました。2002年,2003年と該当論文なしというCSF Awardでしたが,2004年度は優れた論文が多数掲載され,久しぶりに活気のある選考委員会となりました。選考の過程で最終候補に残った2論文は,いずれも優劣つけがたいものであり,審議の結果,本年は特例としてこの2報を論文賞に推薦することが決定されました(公正を期するため,論文に名前を連ねた委員は表決に加わっていません)。その結果は,大宮大会での評議員会の審議で承認され,筆頭著者に対する表彰式が総会の場で行われました。受賞論文は次の通りです(発表順)。これからも優れた論文の投稿をお待ちしています。

Vol. 29, No. 2, pp. 49-65.

Systematic Analysis of SNARE Molecules in Arabidopsis : Dissection of the post-Golgi Network in Plant Cells

Tomohiro Uemura, Takashi Ueda, Ryosuke L. Ohniwa, Akihiko Nakano, Kunio Takeyasu and Masa H. Sato

Vol. 29, No. 4, pp. 101-110.

Adenosine A 2A Receptor Facilitates Calcium-Dependent Protein Secretion through the Activation of Protein Kinase A and Phosphatidylinositol-3 Kinase in PC12 Cells

Yasunori Mori, Maiko Higuchi, Norihisa Masuyama and Yukiko Gotoh


(2005-06-24)

日本細胞生物学会賛助会員