一般社団法人
日本細胞生物学会Japan Society for Cell Biology

Vol.31 June - September (1) 会長退任の挨拶

大野博司 (理化学研究所生命医科学研究センター(IMS))

本年6月の日本細胞生物学会総会をもって2年間の任期満了となり、米村重信先生に後任の会長職を託して日本細胞生物学会会長を退任致しました。吉森保元会長のあとを引き継いで以来、あっという間の2年間でした。その要因のひとつとして、現在も日本を含め世界で猛威を振るっているCOVID-19のパンデミックがございます。第72回日本細胞生物学会大会は、当初森和俊大会長の元、京都で開催する予定となっておりましたが、COVID-19の感染拡大を受け、森大会長をはじめ大会の運営委員の先生方、理事会で慎重に協議した結果、現地開催は事実上不可能との判断となりました。完全中止という御意見もございましたが、運営委員、プログラム委員の先生方を中心に準備を進めて頂いてきたこともあり、また、演題登録して頂いた皆様にも、完全な中止とするよりもWeb開催という形を取ってでも学会発表の実績にカウントさせて頂く方が良いだろう、と言う意見が大勢を占め、大会史上初めてのWeb開催という形とさせていただきました。このような非常事態での変則開催ということもあり、森先生には改めて2021年の第73回大会長をお願いすることと致しました。来年度にはCOVID-19の状況も落ち着いて、現地開催できることを祈念致します。これに伴い、第74回大会長には今本尚子先生、第75回大会長には吉森保先生がそれぞれ候補者として既に決まっていたこともあり、諸般の事情を考慮した結果、第73回大会長候補の岡田康志先生には改めて2024年の第76回大会長をお願いすることと致しました。

私の任期中の学会運営上の改革として、3大会先の大会長候補者を選出する様に致しました。従前は秋の理事会で2年後の大会長候補者を選出しておりました(実際には秋に2年半後の大会長候補を選出することになります)。しかしながら、これだとめぼしい学会場は既に他の催しのために仮予約などで押さえられてしまっていて会場の選定に苦慮することや、他の学会でも3大会先の大会長候補を決めている学会も多く、学会場や会期が既に固まっているため合同大会の相手を模索する際にも不利であることなどから、2019年秋の理事会での大会長候補選定時に、今本先生、吉森先生のお二人の大会長候補を一度に選出することで、3大会先の大会長候補を選出致しました。

また、吉森先生が会長の時に会長の諮問で設置された将来計画実行委員会も継続し、井垣達吏先生に委員長をお願いして細胞生物若手の会のサポートをはじめ細胞生物学会に活性化をもたらす施策の立案をお願いしてきました。お陰様で若手の会は順調に継続されており、生化学若手の会を視察するなど、若手の会の運営委員が自ら積極的に運営に携わってくれており、頼もしい限りです。

副会長をお勤めいただいた米村新会長、庶務幹事の井垣先生、加納ふみ先生、会計幹事の豊島文子先生には大変御世話になりました。選挙管理委員長の松田道行先生、監事の目加田英輔先生、吉森先生にもお礼申し上げます。また、事務局をお勤め頂いた中西印刷の金光朋子さん抜きでは学会運営は決して立ちゆかなかったと、深謝致します。

末筆ではありますが、学会は学会員の皆様全員のものであり、その運営もまた皆様全員のお力添えあってのものであり、ここに感謝の意を表して退任のご挨拶とさせていただきます。2年間ありがとうございました。


(2020-06-30)

日本細胞生物学会賛助会員